十二国記(第2期)

十二国記(第2期)の基本情報
作品名十二国記(第2期)
放送日2003年8月30日
話数6話
監督小林常夫
脚本會川昇(第1話 - 第40話)藤間晴夜(第41話 - 第45話)※2名共に「脚色」名義
放送局NHK-BS2
原作小野不由美
制作ぴえろ

十二国記(第2期)のあらすじ/内容

『魔性の子』については、魔性の子#あらすじを参照。日本で生まれ育った普通の女子高生・中嶋陽子は寝る度に恐ろしい気配に追われ、日を追う毎にその距離が縮まっていくという異様で怖い夢を見ていた。そんな陽子の前に、突如「ケイキ」と名乗る異装の男が現れる。ケイキは陽子を主と呼んで跪き、一方的に謎の盟約を迫る。突然の出来事に戸惑う陽子を異形の獣が襲撃、それを辛くも退けたケイキは、強引に陽子を月の影の向こうにある地図にない世界へと連れ去った。陽子はケイキから「決して剣と鞘を離さないように」と碧の玉が付いた鞘に収まった剣を渡され、「剣を振るえない」という陽子に自らのしもべの賓満・冗祐を憑依させ、陽子の意に反して陽子に襲い掛かる獣を体が勝手に動いて撃退するようにして、他のしもべに陽子を託して彼女を異世界に送り出した。異形の獣の襲撃は月の影に入った後も続き、「敵の攻撃から目をつぶってはいけない」(賓満は憑依した者の目を借りて動くため)という警告を無視して目をつぶってしまったことがきっかけで陽子は、ケイキとそのしもべ達とはぐれ見知らぬ場所(巧州国、略称:巧国)にたどり着く。巧国では自分と同じように日本や中国からこの世界に流された人を徹底的に差別しており多くの場合は処刑されるため、陽子も役人に役所に護送される事になったが、その道中でまた異形の獣に襲われ、陽子は車の下敷きになった鞘から玉だけを切り外してその場を逃走する。全く事情が判らないまま縋る気持ちで現地の人間に助けを求めるも、“海客”として酷い仕打ちを受けたり、利用されそうになったりしたため、夢で見る元いた世界の幻で自分の周りにいた人達が自分の事を悪く言ったこと(実は剣が本当の事を見せていた)や青猿(その正体は陽子が無くした鞘に封じられていた妖魔。剣と鞘が離れたため封印が解けた)の讒言もあって陽子は徐々に人間不信に陥る。人目を避けつつ、なおも襲撃を続ける異形の獣(妖魔)と戦い続ける陽子は満身創痍となり、行き倒れたところを半獣の楽俊に救われる。楽俊は陽子を介抱し、さらには海客に対する保護体制が整っている雁国(雁州国)への道案内を買って出る。道中に妖魔と遭遇しそれを退ける陽子であったが、衛士(警備兵)に見つかるという恐怖から、倒れている楽俊を見捨ててしまう。後にそれを後悔する陽子であったが、同時に「口封じに楽俊を殺す」という選択肢を選ばなかった自分に安堵する。そして、「口封じにあのネズミを殺せばよかったのに」と言った青猿を殺すと、無くした鞘が現れた。楽俊との再会はかなわず、陽子は一人で雁国を目指す旅を続けるのであった。雁国へたどり着いた陽子を待っていたのは楽俊であった。楽俊は先に雁国に渡り、港で働きながら情報を集め、陽子を待っていたのだという。再び二人旅となった陽子たちは、雁国で暮らす海客「壁落人」を訪ね、そこで陽子が胎果(元々十二国の人間であるが、生まれる前の木に実っている時に現実世界に流され、あちらの人間の腹から生まれた人)であることを知る。その後、陽子と楽俊の何気ない会話で陽子がケイキとそのしもべのやり取りを思い出し、「台輔」(宰輔の敬称)という単語がきっかけでケイキとは慶東国(略称:慶国)の麒麟の「景麒」であり、景麒が「主」と呼ぶならば陽子は巧と雁に挟まれた国である慶国の王「景王」であると告げられる。陽子が神である王だと分かり距離を置こうとする楽俊に、陽子は反発し、実際の互いの距離しか離れていないのだと告げ、楽俊はそれを受けて今まで通りの接し方をしようとする。楽俊は延台輔宛てに、慶王保護の書状を送り、それを受けた延王は陽子らを妖魔の襲撃から助けた。延王は陽子に、麒麟と契約した時点で人としては死に、神となっていること、日本に戻れば民を見捨てることになるので、天意に反するため短期間で死に、大勢の民が犠牲になることを教え、日本に戻るのか、景王になるのかの選択を迫る。景麒が陽子を守るために付けた使令(景麒のしもべである妖魔)の冗祐は、王の器ではないと迷う陽子に「玉座を望みなさい。あなたにならできるでしょう」と告げる。陽子は迷いの果てに、慶国の王になること、延王の助力を受けて偽王・舒栄を討つことを決意する。蓬山の捨身木に戴極国の麒麟の卵果が実り、母親代わりとなる女怪が生まれ、蓬山は麒麟の誕生を待っていた。しかし、突如襲来した蝕に巻き込まれ、麒麟の卵果は流され行方不明になってしまった。それから10年後、泰麒は蓬莱で発見され、無事に連れ戻される。普通の人間として育った泰麒は、身の回りの世話をする女仙から「麒麟は人ではなく獣であり、獣の姿に転変する」「麒麟は天啓を受けて自らの主である王を選定する」と知らされるが、何の力も振るうことができず、麒麟としての自覚も持てなかった。女仙の長・碧霞玄君は景麒を招き、麒麟の何たるかを泰麒へ教えさせるが、泰麒は生まれたときから人間の姿で今も転変できない自分は「麒麟の出来そこない」ではないかと思い悩む。泰麒を泣かせたことで女仙から責められた景麒は、その後泰麒に麒麟の能力や役割を伝授し、妖魔の折伏を実践してみせるが、結局泰麒には折伏することができなかった。しかも自然に出来るようになる転変の仕方については、教えることもできなかった。慕っていた景麒が慶国に戻り、泰麒は麒麟としての自覚を持てないままであったが、戴国に麒麟旗が掲げられ、王になることを望む者(昇山者)たちが泰麒に会うために続々と蓬山に集って来た。王を選ぶ天啓がどんなものか判らないまま、昇山者と対面する泰麒は、騎獣をきっかけとして承州師将軍の李斎と知り合う。また、昇山者同士の喧嘩で出会った禁軍左軍将軍の驍宗には、恐怖に似たものを感じる。泰麒はその後も度々李斎の下を訪れ、驍宗とも会話を交わすようになり、彼らが蓬山を去る間際には一緒に騎獣狩りに行くほどの仲になっていた。女仙の反対を押し切って同行した狩りの最中、李斎が見つけた洞窟に入った3人は、内部に潜んでいた伝説級の妖魔・饕餮に襲われ、泰麒はひとりで対峙することになる。傷ついた驍宗と李斎を守るという強い思いから、泰麒は初めて折伏に成功し、饕餮を使令に下すという前例のないことをやってのけたのであった。驍宗が蓬山を去る日が訪れる。驍宗から王になれなかったら禁軍を辞め黄海に入ると聞き、女仙からは蓬山に昇山できるのは一生に一度だけと聞き、二度と驍宗に会えないと思った泰麒は、離れたくないと思う感情が抑えきれずに走り出し、いつの間にか初めて麒麟の姿に転じていた。驍宗を王に選び誓約した泰麒だったが、「天啓が無いのに偽者の王を選んでしまった」と思い悩み後悔し続ける。女仙たちから驍宗が王として扱われることに過ちを感じ、天勅を受ける儀式で罰を受けると思っていたが何事も無く余計に不安になり、戴国へ下って王と宰輔の座に就くと国そのものが偽りでできているように思えた。泰麒の様子を伺いに載国の王宮を訪ねた景麒と再会し、不安げな様子を指摘された泰麒は、「偽者の王を選んでしまった」事を打ち明ける。泰王即位の慶賀のため、驍宗と誼のある延王が戴国へやってくる。延王と面会した泰麒は、延麒と景麒もいる前で、延王に対し叩頭礼をするよう驍宗から命じられる。言われるまま叩頭しようとするが、地に手をついたところでそれ以上体が動かず、強引に押し付けられてすら叩頭することはできなかった。「麒麟は自らの主以外に叩頭できない」という事を身を以って知った泰麒は、自分が驍宗に感じた畏怖が王を示す天啓であったことを理解する。延王・尚隆、延麒・六太は共に胎果であり、蓬莱(日本)で生まれ育った。六太は戦乱の中で親に捨てられた経緯から国を統治する者の存在を嫌い、蓬山に帰還した後も王を選べず、蓬莱へと戻ってしまう。その蓬莱で出会ったのが、滅亡に瀕した小松水軍を率いる小松三郎尚隆であった。会った瞬間に王気を感じた六太であったが、前述の理由により誓約を交わすことはなかった。しかし、尚隆の命を懸けて民を守ろうとする姿勢に自らの理想を重ね、絶体絶命の尚隆を助け、延王として十二国へと連れ帰った。それから20年後、雁国は荒れた荒野から緑の大地へと復興を遂げていた。しかし、元州では治水の権限を王が奪ったままなのに梟王時代に破壊された漉水の堤が復旧されない事に州城の苛立ちが募り、謀反の動きがあるという情報があった。そしてある日、六太の古い親友である“駁更夜”と名乗る少年が玄英宮を訪れることから事態は進展する。妖魔の口の中に入れた赤子を人質に、六太をおどした更夜は六太を元州城へと連れ去り、元州の令尹・斡由は六太に「漉水の堤」を名目として、天網で禁じられている「上帝位の新設」を奏上した。権力者の存在に否定的な六太はこれを拒否し、牧伯(国から地方に派遣される監督官)の驪媚と共に額に赤索縄(一つが切れると他の綱が絞まる呪)を巻かれて神仙の力を封じられ、首に赤索縄を巻かれた赤子と共に3人で元州城の内宮の赤索縄が張り巡らされた牢に監禁されてしまう。尚隆のもとへも同様の要求が伝えられたが彼がこれを拒否すると、成笙を元州に派遣し、道中で民を募って漉水の頑朴(元州の州都)の対岸に堤を築くよう指示する。そして尚隆本人は正体を隠して元州に行った際に元州師から勧誘を受けた事を利用して元州師に潜り込んだ。国府には宰輔の危機を聞き徴兵を希望する民衆が国内各地から押し寄せ、支援を申し出る郡や郷が沢山現れた上に、尚隆の計略もあって斡由があてにしていた諸侯諸官が宰輔誘拐という強攻策に反発して寝返るなど、事態は斡由に不利に動いていく。更に雨季が始まり、尚隆の計略により雨の中で対岸にのみ堤を築かれる(堤が無いこちら側が水攻め状態に陥る)事に危機を覚えた斡由は州師に対岸の堤を切るよう指示、州師と民の戦いとなり王師が民を守るという、「民のために堤を」を掲げる斡由にとっては皮肉な構図になってしまう。一方、元州城の内宮では「誰が上に立っても同じ」と言う六太に対し驪媚が「宰輔が選んだ王以外のものが国権を握ってはならない」と返す問答が繰り返されていた。驪媚が、天帝の罰が及ばない仙が国権を握る事の恐ろしさを六太に説いても彼は権力者の存在自体を拒否し続けた。ある日、いつものように押し問答をしていた二人だったが、驪媚が突然、六太を逃がそうと彼の赤索縄を切ってしまう。赤索綱が切れた事を知って駆けつけた更夜は驪媚と赤子の血を被って呆然としていた六太を目撃する。更夜は再び六太の額に赤索縄を締める際に今度は角を外して締めた。その後、六太は血に酔って具合が悪い体で元州城から脱出しようとするも地下迷宮に迷い込んでしまう。六太はそこで牢に閉じ込められた先の元州候・元魁と遭遇し、斡由の過去や人となりと、斡由の目的が自分が誉められる事と権力を手に入れることだけであることを知り、斡由は民のためにならないと確信する。その後、近辺を警邏していた尚隆によって迷宮を抜け出せた六太は斡由と対峙し自分の考えを伝えるが、斡由は非を家臣の白沢や更夜へ転嫁することを試みる。しかし、大僕(王や州候の私的な護衛)としてその場に紛れ込んでいた尚隆によって全てを断罪され、怒りから斡由は尚隆に斬りかかるが、最期は六太の使令によって瀕死の重傷を負い、尚隆に介錯され絶命する。陽子が景王となって1年。朝廷は冢宰の靖共ら長年の官吏に牛耳られ、反靖共派の官吏も陽子の味方ではなく、陽子は玉座にありながら官吏の顔色をうかがう自らの姿に苦悩を感じていた。特に皆がいつも自分に対して平伏する事については、自分が通りかかる度に相手の仕事の手が止まる不合理さに悩み、相手の顔が見えない事に不信と恐怖を感じていた。そんな中、太師に謀反の疑いが掛かり、陽子は靖共の言うがまま、黒幕として名が挙がった麦州侯・浩瀚らを処罰する。だがそれに加えて、監督責任を怠ったとして靖共を太宰に降格することで、靖共派・反靖共派から共に権力を削いだ。そして政治の実権を握らせるべきではないとされる景麒に、「自分よりこの国のことが分かっているから」と次の冢宰が決まるまでの間として実権を握らせた。陽子はこの世界の理も国情も知らない自分に憤りを感じ、自ら市井に降りることを決意する。景麒の勧めにより固継という村の里家に逗留し、遠甫という老人のもとで理を学ぶことになった。遠甫の教授や蘭玉・桂桂の姉弟との触れ合いの中で、陽子は蓬莱とは常識から異なるこの地の風習を学んでいく。和州で暴政が行われているという噂を聞き、実情を確かめに和州を訪れた陽子は、重税が課され疲弊し、にも拘らず声を上げることもできない民の姿を目の当たりにする。固継に戻ると、不在の間に里家が何者かに襲われ、蘭玉が殺害され桂桂も重傷を負い、遠甫は拉致されていた。遠甫の足跡を追ううち、和州止水郷の郷長・昇紘を討とうとしている侠客の虎嘯らと出会い、これが和州の乱へと繋がっていく。大木鈴は陽子の100年ほど前に蓬莱から流されてきた海客である。長く才国の飛仙・梨耀から執拗な虐めを受け続けていたが、決死の覚悟で采王に申し立て自由の身となった。女性・海客でありながら王となった景王に興味を持ち、慶国を目指す道中で出会った清秀という少年から、鈴は自分を憐れむばかりで周囲を見ていなかったと指摘される。妖魔から受けた怪我が元で衰弱していく清秀を支えて慶国にたどり着くが、清秀は和州止水郷で郷長・昇紘の馬車に轢殺されてしまう。激高した鈴は、昇紘を庇う者の最上位にある景王を暗殺しようと、才国の遣いを装い王宮に入るが、景王不在の為その機会さえなく王宮を去る。虎嘯らと出会い宥められた鈴は、打倒昇紘の郎党に加わる。祥瓊は先の峯王の公主であったが、謀反によりその地位を失い、素性を伏せて里家に預けられていた。里家での貧しい暮らしや、預け替えられた恭国での屈辱的な仕打ちが耐えられず、自分と同じ年頃で王になった景王の噂を聞いて出奔する。景王を妬み、逆恨みし、簒奪してやろうと慶国を目指していたが、道中で楽俊と出会ったことで公主としての務めを果たしていなかった自分に思い至り、景王の為人を聞いて改めて興味を持つ。辿り着いた慶国和州の州都・明郭で芳国のような残虐な刑罰が行われているのに行き会い、思わず投石して追われる身になった祥瓊は、和州侯・呀峰に叛旗を翻そうとしていた侠客の桓魋に助けられ、和州の乱に身を投じる。陽子・虎嘯・鈴らは打倒昇紘を掲げ郷城へと乗り込む。郷城の制圧と昇紘の捕縛には成功したが、捕らえられていた筈の遠甫は既に明郭に移されており、しかも呀峰は昇紘諸共に反民を屠るため州師を派遣してきた。州師相手では圧倒的に勢力の劣る虎嘯らであったが、桓魋・祥瓊らの加勢により戦況は一転し、桓魋の仲間による明郭の乱が成功するまで州師を引き付けることになった。しかし、続いて派遣されたのは王直属の禁軍であった。呀峰もまた靖共に庇われていたのである。陽子は鈴と祥瓊の話を聞き、王としての責任を確信すると共に、王として行動する決意を固める。禁軍を目の当たりにして動揺する人々に対し、鈴と祥瓊は自分の素性を明かして、景王を信じるよう説得する。陽子は景麒の背に跨って禁軍の前に姿を現し、反乱が王の意思である事を知らしめ、将軍に遠甫の救助と呀峰・靖共の逮捕を命じる。王宮に戻った陽子は、遠甫を三公の筆頭・太師に、桓魋を禁軍左将軍に、桓魋の主だった元麦州候・浩瀚を冢宰に任じ、靖共派だろうが反靖共派だろうが関係なく個人だけをみる、と大規模な人事改革を宣言。そして初勅として平時の伏礼を廃し、民のすべてに己という領土を治める王になって欲しいと告げる。恭国には王がおらず、国は荒れていた。騎獣を狩る朱氏の頑丘は、金剛山の麓にある恭国乾の町の宿屋で一人の少女と出会う。少女の名は珠晶、恭国首都連檣の大商家の娘でわずか12歳、家から騎獣と金を持ち出して家出していたのである。無謀なまでの威勢のよさを見せる珠晶は、麒麟に会って王になるために、麒麟のいる蓬山へ昇山すると言い、そのための道案内として黄海に慣れた頑丘を雇うと提案する。蓬山を囲む荒れ地・黄海への扉が開く日を迎え、珠晶と頑丘は黄海に入る。珠晶が旅の途中で一度出会った青年・利広とも再会し、他の昇山者と共に蓬山を目指すことになる。旅が進むにつれ、頑丘や近迫ら黄海に慣れた者たちは、この旅が都合よすぎると気づいていた。妖魔の襲撃が少なく、かつ安全に進むために効率がよく、その被害自体も少なかったからである。彼らはこの一行の中に「鵬(王となる人物)」がいると噂するようになっていた。蓬山への道中に強大な妖魔が住み着いていることが分かり、頑丘らは森の中を迂回することを提案するが、室季和を筆頭に一部の昇山者はそのまま進むことを選ぶ。他の昇山者を見捨てるような頑丘の行動に、珠晶は怒り喧嘩別れし、季和と行動を共にすることにするが、妖魔の襲撃に恐れをなした季和や騎乗の者達は、徒歩の随従や荷物を捨て去り、一目散に逃げてしまう。季和の馬車に同乗していた珠晶は、逃げることはせず、残された随従と合流する道を選んだ。頑丘・近迫・利広らは、命からがら逃げてきた季和らから事情を聞き、追ってくるであろう妖魔から逃れる蓬山への旅を急ぐことと、危険を冒して珠晶や残された人々を救うことの苦しい二者択一を迫られる。結局、利広が頑丘を雇って二人で珠晶の救出に向かい、残りの昇山者は妖魔から逃れるために先を急ぐことになった。一方、珠晶は取り残された人々と合流を果たし、自らを囮に協力して妖魔を倒すことを試み、成功するが、珠晶は妖魔の最期の抵抗に巻き込まれ行方不明になってしまう。その直後に頑丘らが到着、珠晶に救われた人々は彼女を慕い、必死で捜索するのであった。一人はぐれた珠晶は何とか自力で元の場所に戻ろうとするも、迷ってしまい、挙句に妖魔と遭遇して窮地に陥る。だが珠晶を探すために留まった頑丘と利広に発見され、間一髪で救われる。しかしその際に頑丘は重傷を負い、血の匂いに妖魔が集ってくることが予想されるため、利広と珠晶に先に行くよう指示する。珠晶は頑なに拒否し、利広のみが救援を求めるためその場を離れた。乗騎の駮を犠牲にして逃げようとした頑丘・珠晶は偶然、神仙の犬狼真君に駮共々救われる。犬狼真君と別れたところで利広と再会し、さらにそれを追うようにして30余騎の集団が突如として現れる。その中には、女仙達に混じって妖魔に跨り金の髪を靡かせる男の姿があった。麒麟が王気をたどり、王となる珠晶のもとにやって来たのであった。泰王・驍宗が登極して半年が経過した。先王の時代から驍宗は優秀な部下を有しており、国府の中央は信の厚い人物で固められていた。その中、文州で叛乱が勃発し、驍宗ゆかりの町・轍囲が包囲されたため、王自らが出兵することになった。驍宗の身を心配する泰麒は、ただ2つしか持たない使令を驍宗のもとに差し向けるが、文州の乱は単なる暴動ではなく、大逆の一環だったのである。驍宗は突如として行方知れずになった。泰麒は襲われて意図せず力を使い、蓬莱(日本)へ渡ってしまった(泰麒は日本で十二国の記憶を失い、ただの人間の少年・高里要として生家に戻り暮らすようになる。この物語が『魔性の子』である)。それから6年の月日が流れた。謀反の首謀者と思われる将軍・阿選が権力を握り、驍宗の臣下は次々と排除され、女将軍・李斎も罪人として逐われていた。追い詰められた李斎は最後の手段として、泰麒と同じ胎果で登極したばかりの景王を唆し助けを得ようと、慶国への脱出を決意する。和州の乱から1年、慶国は新王のもとで安定を取り戻しつつあった。そんなある午後、王宮の門前に瀕死の李斎が現れ、景王に奏上したいことがあると申し出る。拒絶しようとする閽人(門番)の対応に業を煮やした李斎は強行突破を試み、たまたま出会った陽子の側近・虎嘯に助けられ、景王に泰国の救済を願うことを伝えて意識を失う。李斎は載から脱出する際に妖魔に襲われ、武将の命である右腕を失っていた。李斎は昏睡状態から回復すると、面会に来た陽子に改めて助けを懇願する。陽子は心動かされ、雁国の王と麒麟に協力を仰ぐが、延王はその国の王の依頼がなければ軍が他国に入ることはできないという「覿面の罪」(破ると王は死ぬ)を告げ、決してこの罪を犯さないよう忠告する。陽子は李斎に、泰の民が自ら阿選を討つことはできないかと聞くが、李斎は気候の厳しい泰の民はすでに生きるだけで精いっぱいであること、阿選を討つために人を集めてもどういう訳か多数の脱落者が出てしまうこと、また仙である阿選は寿命もなく、王も麒麟も生きているが行方が分からないという状況では仙の資格を取り上げる方法もなく、悪逆を止める摂理の一切が働かないことを告げる。陽子はできる限りのことはすると確約し、李斎もそれで充分だと答え、罪深いことを考えて慶に来たことを謝罪する。陽子、景麒、諸官と延王・延麒が討議し、天が許す範囲でできることは泰麒の捜索だとの判断に至ったが、それが可能なのは麒麟だけだった。陽子の発案で、各国の麒麟に協力を呼びかけることになるが、前例のないことだけに女仙の長・碧霞玄君に相談するため、陽子と延麒は蓬山を訪れる。碧霞玄君は麒麟たちが泰麒を探すことは天網に反しないと告げるが、陽子は天網とそれに違反した場合の罰が非常に教条的であることと、天という組織が実在することに驚き、単に不思議な世界と思っていた十二国世界に違和感を覚える。氾王・呉藍滌は捜索に協力するため慶を訪れ、彼が驍宗に贈った玉帯が戴から範に出荷された玉に混ざっていたと告げ、李斎に驍宗の行方の手掛かりを与える。慶・雁・範を含め7国の麒麟で泰麒の捜索が始まる。麒麟たちが現実世界の地球を知らないこと、蓬莱国だけを取っても範囲が広いこと、泰麒の気配があまりにも弱く使令の禍々しい気配に隠されることから捜索は難航したが、ついに泰麒が見つかる。泰麒は反乱で襲われた際に角を失っており、十二国で暮らした記憶を失くしひどく穢れ弱って、麒麟というよりただの人という状態だった。人は虚海を渡ることができないため、陽子たちは王が蓬莱に渡って泰麒を仙に召し上げるという手段を考え、再び碧霞玄君の判断を請うことにするが、李斎は天が実在することに衝撃を受け、無理を言って同行する。かつて自分が昇山した時と比べ、雲海の上の旅があまりに楽なことに驚いた李斎は、王を選ぶためになぜ命をかけて雲海の下・黄海を旅しなければならないのか、麒麟が選ぶ前から天によって王が決まっているのなら、黄海での苦労は、死んだ人々は何だったのかと嘆く。陽子はこの世界は神が治める国なのかもしれないと思い、存在するものは必ず過ちを犯すのだから、人は自らを救うしかないと苦い思いで告げる。碧霞玄君は泰麒を助けず死ぬのを待てというのが上の意向であると告げるが、李斎は必死で食い下がり、天網の条文の隙を付いた、「泰麒を雁の戸籍に入れことで仙にする」という手段を授かる。作戦は決行され、延王が虚海を渡り泰麒を無事に連れ戻すことに成功した。しかし泰麒の身体は、他の麒麟が近寄ることもできないほど穢れていた。普通の人として暮らしていた泰麒は本来麒麟には食べられない肉類を食べていたこと、また汕子と傲濫が泰麒を守ろうとするあまり周囲で殺戮を繰り返したことが原因だった。泰麒の穢れは碧霞玄君の手に負えず、女神・西王母に助けを請うことになった。戴には希望が必要だという李斎の嘆願もあり、泰麒とその使令は清められることとなったが、西王母はそれ以上の助力はしなかった。角が折れた泰麒は麒麟としての能力がなく、使令も清めのために引き離されたことで、幼い頃より更に無力な状態であった。泰麒は慶の王宮で休み、しばらくして眼を覚ます。陽子が泰麒を見舞っていた時に、慶の内宰と閽人が乱入し、陽子を弑逆しようとする。陽子が彼らを遠ざけ少数の者だけで周囲を固めていた上、他国の者に肩入れし王や麒麟を頻繁に出入りさせていたため、それに激昂しての犯行だった。延麒と景麒が駆け付けことなきを得たが、自分たちの存在が少なからず慶国の負担になっていると悟った泰麒は、戴を救うのは戴の民しかいないと李斎に告げ、共に戴国へ戻ることを決意する。見張りに付けていた使令によって二人の決意を知った延麒は、夜明け前にこっそり出立しようとする二人に餞別の旅費と旌券を授け、延王の騎獣も貸し出す。旌券には陽子が裏書していた。陽子は二人を行かせる辛さを受け止め、まず自分からなのだと思う。

引用:Wikipedia
注意

AniTubeなどの動画共有サイトを利用して、ウィルスに感染したという被害報告が多々上がっています。

たった一度の視聴でPCやスマホがウィルスに感染して、修理に数万かかったという話もあります。

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