十二国記(第1期)

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十二国記(第1期)の基本情報
作品名十二国記(第1期)
放送日2003年3月11日
話数39話
監督小林常夫
脚本會川昇(第1話 - 第40話)藤間晴夜(第41話 - 第45話)※2名共に「脚色」名義
放送局NHK-BS2
原作小野不由美
制作ぴえろ
声優

十二国記(第1期)のあらすじ/内容

『魔性の子』については、魔性の子#あらすじを参照。日本で生まれ育った普通の女子高生・中嶋陽子は寝る度に恐ろしい気配に追われ、日を追う毎にその距離が縮まっていくという異様で怖い夢を見ていた。そんな陽子の前に、突如「ケイキ」と名乗る異装の男が現れる。ケイキは陽子を主と呼んで跪き、一方的に謎の盟約を迫る。突然の出来事に戸惑う陽子を異形の獣が襲撃、それを辛くも退けたケイキは、強引に陽子を月の影の向こうにある地図にない世界へと連れ去った。陽子はケイキから「決して剣と鞘を離さないように」と碧の玉が付いた鞘に収まった剣を渡され、「剣を振るえない」という陽子に自らのしもべの賓満・冗祐を憑依させ、陽子の意に反して陽子に襲い掛かる獣を体が勝手に動いて撃退するようにして、他のしもべに陽子を託して彼女を異世界に送り出した。異形の獣の襲撃は月の影に入った後も続き、「敵の攻撃から目をつぶってはいけない」(賓満は憑依した者の目を借りて動くため)という警告を無視して目をつぶってしまったことがきっかけで陽子は、ケイキとそのしもべ達とはぐれ見知らぬ場所(巧州国、略称:巧国)にたどり着く。巧国では自分と同じように日本や中国からこの世界に流された人を徹底的に差別しており多くの場合は処刑されるため、陽子も役人に役所に護送される事になったが、その道中でまた異形の獣に襲われ、陽子は車の下敷きになった鞘から玉だけを切り外してその場を逃走する。全く事情が判らないまま縋る気持ちで現地の人間に助けを求めるも、“海客”として酷い仕打ちを受けたり、利用されそうになったりしたため、夢で見る元いた世界の幻で自分の周りにいた人達が自分の事を悪く言ったこと(実は剣が本当の事を見せていた)や青猿(その正体は陽子が無くした鞘に封じられていた妖魔。剣と鞘が離れたため封印が解けた)の讒言もあって陽子は徐々に人間不信に陥る。人目を避けつつ、なおも襲撃を続ける異形の獣(妖魔)と戦い続ける陽子は満身創痍となり、行き倒れたところを半獣の楽俊に救われる。楽俊は陽子を介抱し、さらには海客に対する保護体制が整っている雁国(雁州国)への道案内を買って出る。道中に妖魔と遭遇しそれを退ける陽子であったが、衛士(警備兵)に見つかるという恐怖から、倒れている楽俊を見捨ててしまう。後にそれを後悔する陽子であったが、同時に「口封じに楽俊を殺す」という選択肢を選ばなかった自分に安堵する。そして、「口封じにあのネズミを殺せばよかったのに」と言った青猿を殺すと、無くした鞘が現れた。楽俊との再会はかなわず、陽子は一人で雁国を目指す旅を続けるのであった。雁国へたどり着いた陽子を待っていたのは楽俊であった。楽俊は先に雁国に渡り、港で働きながら情報を集め、陽子を待っていたのだという。再び二人旅となった陽子たちは、雁国で暮らす海客「壁落人」を訪ね、そこで陽子が胎果(元々十二国の人間であるが、生まれる前の木に実っている時に現実世界に流され、あちらの人間の腹から生まれた人)であることを知る。その後、陽子と楽俊の何気ない会話で陽子がケイキとそのしもべのやり取りを思い出し、「台輔」(宰輔の敬称)という単語がきっかけでケイキとは慶東国(略称:慶国)の麒麟の「景麒」であり、景麒が「主」と呼ぶならば陽子は巧と雁に挟まれた国である慶国の王「景王」であると告げられる。陽子が神である王だと分かり距離を置こうとする楽俊に、陽子は反発し、実際の互いの距離しか離れていないのだと告げ、楽俊はそれを受けて今まで通りの接し方をしようとする。楽俊は延台輔宛てに、慶王保護の書状を送り、それを受けた延王は陽子らを妖魔の襲撃から助けた。延王は陽子に、麒麟と契約した時点で人としては死に、神となっていること、日本に戻れば民を見捨てることになるので、天意に反するため短期間で死に、大勢の民が犠牲になることを教え、日本に戻るのか、景王になるのかの選択を迫る。景麒が陽子を守るために付けた使令(景麒のしもべである妖魔)の冗祐は、王の器ではないと迷う陽子に「玉座を望みなさい。あなたにならできるでしょう」と告げる。陽子は迷いの果てに、慶国の王になること、延王の助力を受けて偽王・舒栄を討つことを決意する。蓬山の捨身木に戴極国の麒麟の卵果が実り、母親代わりとなる女怪が生まれ、蓬山は麒麟の誕生を待っていた。しかし、突如襲来した蝕に巻き込まれ、麒麟の卵果は流され行方不明になってしまった。それから10年後、泰麒は蓬莱で発見され、無事に連れ戻される。普通の人間として育った泰麒は、身の回りの世話をする女仙から「麒麟は人ではなく獣であり、獣の姿に転変する」「麒麟は天啓を受けて自らの主である王を選定する」と知らされるが、何の力も振るうことができず、麒麟としての自覚も持てなかった。女仙の長・碧霞玄君は景麒を招き、麒麟の何たるかを泰麒へ教えさせるが、泰麒は生まれたときから人間の姿で今も転変できない自分は「麒麟の出来そこない」ではないかと思い悩む。泰麒を泣かせたことで女仙から責められた景麒は、その後泰麒に麒麟の能力や役割を伝授し、妖魔の折伏を実践してみせるが、結局泰麒には折伏することができなかった。しかも自然に出来るようになる転変の仕方については、教えることもできなかった。慕っていた景麒が慶国に戻り、泰麒は麒麟としての自覚を持てないままであったが、戴国に麒麟旗が掲げられ、王になることを望む者(昇山者)たちが泰麒に会うために続々と蓬山に集って来た。王を選ぶ天啓がどんなものか判らないまま、昇山者と対面する泰麒は、騎獣をきっかけとして承州師将軍の李斎と知り合う。また、昇山者同士の喧嘩で出会った禁軍左軍将軍の驍宗には、恐怖に似たものを感じる。泰麒はその後も度々李斎の下を訪れ、驍宗とも会話を交わすようになり、彼らが蓬山を去る間際には一緒に騎獣狩りに行くほどの仲になっていた。女仙の反対を押し切って同行した狩りの最中、李斎が見つけた洞窟に入った3人は、内部に潜んでいた伝説級の妖魔・饕餮に襲われ、泰麒はひとりで対峙することになる。傷ついた驍宗と李斎を守るという強い思いから、泰麒は初めて折伏に成功し、饕餮を使令に下すという前例のないことをやってのけたのであった。驍宗が蓬山を去る日が訪れる。驍宗から王になれなかったら禁軍を辞め黄海に入ると聞き、女仙からは蓬山に昇山できるのは一生に一度だけと聞き、二度と驍宗に会えないと思った泰麒は、離れたくないと思う感情が抑えきれずに走り出し、いつの間にか初めて麒麟の姿に転じていた。驍宗を王に選び誓約した泰麒だったが、「天啓が無いのに偽者の王を選んでしまった」と思い悩み後悔し続ける。女仙たちから驍宗が王として扱われることに過ちを感じ、天勅を受ける儀式で罰を受けると思っていたが何事も無く余計に不安になり、戴国へ下って王と宰輔の座に就くと国そのものが偽りでできているように思えた。泰麒の様子を伺いに載国の王宮を訪ねた景麒と再会し、不安げな様子を指摘された泰麒は、「偽者の王を選んでしまった」事を打ち明ける。泰王即位の慶賀のため、驍宗と誼のある延王が戴国へやってくる。延王と面会した泰麒は、延麒と景麒もいる前で、延王に対し叩頭礼をするよう驍宗から命じられる。言われるまま叩頭しようとするが、地に手をついたところでそれ以上体が動かず、強引に押し付けられてすら叩頭することはできなかった。「麒麟は自らの主以外に叩頭できない」という事を身を以って知った泰麒は、自分が驍宗に感じた畏怖が王を示す天啓であったことを理解する。延王・尚隆、延麒・六太は共に胎果であり、蓬莱(日本)で生まれ育った。六太は戦乱の中で親に捨てられた経緯から国を統治する者の存在を嫌い、蓬山に帰還した後も王を選べず、蓬莱へと戻ってしまう。その蓬莱で出会ったのが、滅亡に瀕した小松水軍を率いる小松三郎尚隆であった。会った瞬間に王気を感じた六太であったが、前述の理由により誓約を交わすことはなかった。しかし、尚隆の命を懸けて民を守ろうとする姿勢に自らの理想を重ね、絶体絶命の尚隆を助け、延王として十二国へと連れ帰った。それから20年後、雁国は荒れた荒野から緑の大地へと復興を遂げていた。しかし、元州では治水の権限を王が奪ったままなのに梟王時代に破壊された漉水の堤が復旧されない事に州城の苛立ちが募り、謀反の動きがあるという情報があった。そしてある日、六太の古い親友である“駁更夜”と名乗る少年が玄英宮を訪れることから事態は進展する。妖魔の口の中に入れた赤子を人質に、六太をおどした更夜は六太を元州城へと連れ去り、元州の令尹・斡由は六太に「漉水の堤」を名目として、天網で禁じられている「上帝位の新設」を奏上した。権力者の存在に否定的な六太はこれを拒否し、牧伯(国から地方に派遣される監督官)の驪媚と共に額に赤索縄(一つが切れると他の綱が絞まる呪)を巻かれて神仙の力を封じられ、首に赤索縄を巻かれた赤子と共に3人で元州城の内宮の赤索縄が張り巡らされた牢に監禁されてしまう。尚隆のもとへも同様の要求が伝えられたが彼がこれを拒否すると、成笙を元州に派遣し、道中で民を募って漉水の頑朴(元州の州都)の対岸に堤を築くよう指示する。そして尚隆本人は正体を隠して元州に行った際に元州師から勧誘を受けた事を利用して元州師に潜り込んだ。国府には宰輔の危機を聞き徴兵を希望する民衆が国内各地から押し寄せ、支援を申し出る郡や郷が沢山現れた上に、尚隆の計略もあって斡由があてにしていた諸侯諸官が宰輔誘拐という強攻策に反発して寝返るなど、事態は斡由に不利に動いていく。更に雨季が始まり、尚隆の計略により雨の中で対岸にのみ堤を築かれる(堤が無いこちら側が水攻め状態に陥る)事に危機を覚えた斡由は州師に対岸の堤を切るよう指示、州師と民の戦いとなり王師が民を守るという、「民のために堤を」を掲げる斡由にとっては皮肉な構図になってしまう。一方、元州城の内宮では「誰が上に立っても同じ」と言う六太に対し驪媚が「宰輔が選んだ王以外のものが国権を握ってはならない」と返す問答が繰り返されていた。驪媚が、天帝の罰が及ばない仙が国権を握る事の恐ろしさを六太に説いても彼は権力者の存在自体を拒否し続けた。ある日、いつものように押し問答をしていた二人だったが、驪媚が突然、六太を逃がそうと彼の赤索縄を切ってしまう。赤索綱が切れた事を知って駆けつけた更夜は驪媚と赤子の血を被って呆然としていた六太を目撃する。更夜は再び六太の額に赤索縄を締める際に今度は角を外して締めた。その後、六太は血に酔って具合が悪い体で元州城から脱出しようとするも地下迷宮に迷い込んでしまう。六太はそこで牢に閉じ込められた先の元州候・元魁と遭遇し、斡由の過去や人となりと、斡由の目的が自分が誉められる事と権力を手に入れることだけであることを知り、斡由は民のためにならないと確信する。その後、近辺を警邏していた尚隆によって迷宮を抜け出せた六太は斡由と対峙し自分の考えを伝えるが、斡由は非を家臣の白沢や更夜へ転嫁することを試みる。しかし、大僕(王や州候の私的な護衛)としてその場に紛れ込んでいた尚隆によって全てを断罪され、怒りから斡由は尚隆に斬りかかるが、最期は六太の使令によって瀕死の重傷を負い、尚隆に介錯され絶命する。陽子が景王となって1年。朝廷は冢宰の靖共ら長年の官吏に牛耳られ、反靖共派の官吏も陽子の味方ではなく、陽子は玉座にありながら官吏の顔色をうかがう自らの姿に苦悩を感じていた。特に皆がいつも自分に対して平伏する事については、自分が通りかかる度に相手の仕事の手が止まる不合理さに悩み、相手の顔が見えない事に不信と恐怖を感じていた。そんな中、太師に謀反の疑いが掛かり、陽子は靖共の言うがまま、黒幕として名が挙がった麦州侯・浩瀚らを処罰する。だがそれに加えて、監督責任を怠ったとして靖共を太宰に降格することで、靖共派・反靖共派から共に権力を削いだ。そして政治の実権を握らせるべきではないとされる景麒に、「自分よりこの国のことが分かっているから」と次の冢宰が決まるまでの間として実権を握らせた。陽子はこの世界の理も国情も知らない自分に憤りを感じ、自ら市井に降りることを決意する。景麒の勧めにより固継という村の里家に逗留し、遠甫という老人のもとで理を学ぶことになった。遠甫の教授や蘭玉・桂桂の姉弟との触れ合いの中で、陽子は蓬莱とは常識から異なるこの地の風習を学んでいく。和州で暴政が行われているという噂を聞き、実情を確かめに和州を訪れた陽子は、重税が課され疲弊し、にも拘らず声を上げることもできない民の姿を目の当たりにする。固継に戻ると、不在の間に里家が何者かに襲われ、蘭玉が殺害され桂桂も重傷を負い、遠甫は拉致されていた。遠甫の足跡を追ううち、和州止水郷の郷長・昇紘を討とうとしている侠客の虎嘯らと出会い、これが和州の乱へと繋がっていく。大木鈴は陽子の100年ほど前に蓬莱から流されてきた海客である。長く才国の飛仙・梨耀から執拗な虐めを受け続けていたが、決死の覚悟で采王に申し立て自由の身となった。女性・海客でありながら王となった景王に興味を持ち、慶国を目指す道中で出会った清秀という少年から、鈴は自分を憐れむばかりで周囲を見ていなかったと指摘される。妖魔から受けた怪我が元で衰弱していく清秀を支えて慶国にたどり着くが、清秀は和州止水郷で郷長・昇紘の馬車に轢殺されてしまう。激高した鈴は、昇紘を庇う者の最上位にある景王を暗殺しようと、才国の遣いを装い王宮に入るが、景王不在の為その機会さえなく王宮を去る。虎嘯らと出会い宥められた鈴は、打倒昇紘の郎党に加わる。祥瓊は先の峯王の公主であったが、謀反によりその地位を失い、素性を伏せて里家に預けられていた。里家での貧しい暮らしや、預け替えられた恭国での屈辱的な仕打ちが耐えられず、自分と同じ年頃で王になった景王の噂を聞いて出奔する。景王を妬み、逆恨みし、簒奪してやろうと慶国を目指していたが、道中で楽俊と出会ったことで公主としての務めを果たしていなかった自分に思い至り、景王の為人を聞いて改めて興味を持つ。辿り着いた慶国和州の州都・明郭で芳国のような残虐な刑罰が行われているのに行き会い、思わず投石して追われる身になった祥瓊は、和州侯・呀峰に叛旗を翻そうとしていた侠客の桓魋に助けられ、和州の乱に身を投じる。陽子・虎嘯・鈴らは打倒昇紘を掲げ郷城へと乗り込む。郷城の制圧と昇紘の捕縛には成功したが、捕らえられていた筈の遠甫は既に明郭に移されており、しかも呀峰は昇紘諸共に反民を屠るため州師を派遣してきた。州師相手では圧倒的に勢力の劣る虎嘯らであったが、桓魋・祥瓊らの加勢により戦況は一転し、桓魋の仲間による明郭の乱が成功するまで州師を引き付けることになった。しかし、続いて派遣されたのは王直属の禁軍であった。呀峰もまた靖共に庇われていたのである。陽子は鈴と祥瓊の話を聞き、王としての責任を確信すると共に、王として行動する決意を固める。禁軍を目の当たりにして動揺する人々に対し、鈴と祥瓊は自分の素性を明かして、景王を信じるよう説得する。陽子は景麒の背に跨って禁軍の前に姿を現し、反乱が王の意思である事を知らしめ、将軍に遠甫の救助と呀峰・靖共の逮捕を命じる。王宮に戻った陽子は、遠甫を三公の筆頭・太師に、桓魋を禁軍左将軍に、桓魋の主だった元麦州候・浩瀚を冢宰に任じ、靖共派だろうが反靖共派だろうが関係なく個人だけをみる、と大規模な人事改革を宣言。そして初勅として平時の伏礼を廃し、民のすべてに己という領土を治める王になって欲しいと告げる。恭国には王がおらず、国は荒れていた。騎獣を狩る朱氏の頑丘は、金剛山の麓にある恭国乾の町の宿屋で一人の少女と出会う。少女の名は珠晶、恭国首都連檣の大商家の娘でわずか12歳、家から騎獣と金を持ち出して家出していたのである。無謀なまでの威勢のよさを見せる珠晶は、麒麟に会って王になるために、麒麟のいる蓬山へ昇山すると言い、そのための道案内として黄海に慣れた頑丘を雇うと提案する。蓬山を囲む荒れ地・黄海への扉が開く日を迎え、珠晶と頑丘は黄海に入る。珠晶が旅の途中で一度出会った青年・利広とも再会し、他の昇山者と共に蓬山を目指すことになる。旅が進むにつれ、頑丘や近迫ら黄海に慣れた者たちは、この旅が都合よすぎると気づいていた。妖魔の襲撃が少なく、かつ安全に進むために効率がよく、その被害自体も少なかったからである。彼らはこの一行の中に「鵬(王となる人物)」がいると噂するようになっていた。蓬山への道中に強大な妖魔が住み着いていることが分かり、頑丘らは森の中を迂回することを提案するが、室季和を筆頭に一部の昇山者はそのまま進むことを選ぶ。他の昇山者を見捨てるような頑丘の行動に、珠晶は怒り喧嘩別れし、季和と行動を共にすることにするが、妖魔の襲撃に恐れをなした季和や騎乗の者達は、徒歩の随従や荷物を捨て去り、一目散に逃げてしまう。季和の馬車に同乗していた珠晶は、逃げることはせず、残された随従と合流する道を選んだ。頑丘・近迫・利広らは、命からがら逃げてきた季和らから事情を聞き、追ってくるであろう妖魔から逃れる蓬山への旅を急ぐことと、危険を冒して珠晶や残された人々を救うことの苦しい二者択一を迫られる。結局、利広が頑丘を雇って二人で珠晶の救出に向かい、残りの昇山者は妖魔から逃れるために先を急ぐことになった。一方、珠晶は取り残された人々と合流を果たし、自らを囮に協力して妖魔を倒すことを試み、成功するが、珠晶は妖魔の最期の抵抗に巻き込まれ行方不明になってしまう。その直後に頑丘らが到着、珠晶に救われた人々は彼女を慕い、必死で捜索するのであった。一人はぐれた珠晶は何とか自力で元の場所に戻ろうとするも、迷ってしまい、挙句に妖魔と遭遇して窮地に陥る。だが珠晶を探すために留まった頑丘と利広に発見され、間一髪で救われる。しかしその際に頑丘は重傷を負い、血の匂いに妖魔が集ってくることが予想されるため、利広と珠晶に先に行くよう指示する。珠晶は頑なに拒否し、利広のみが救援を求めるためその場を離れた。乗騎の駮を犠牲にして逃げようとした頑丘・珠晶は偶然、神仙の犬狼真君に駮共々救われる。犬狼真君と別れたところで利広と再会し、さらにそれを追うようにして30余騎の集団が突如として現れる。その中には、女仙達に混じって妖魔に跨り金の髪を靡かせる男の姿があった。麒麟が王気をたどり、王となる珠晶のもとにやって来たのであった。泰王・驍宗が登極して半年が経過した。先王の時代から驍宗は優秀な部下を有しており、国府の中央は信の厚い人物で固められていた。その中、文州で叛乱が勃発し、驍宗ゆかりの町・轍囲が包囲されたため、王自らが出兵することになった。驍宗の身を心配する泰麒は、ただ2つしか持たない使令を驍宗のもとに差し向けるが、文州の乱は単なる暴動ではなく、大逆の一環だったのである。驍宗は突如として行方知れずになった。泰麒は襲われて意図せず力を使い、蓬莱(日本)へ渡ってしまった(泰麒は日本で十二国の記憶を失い、ただの人間の少年・高里要として生家に戻り暮らすようになる。この物語が『魔性の子』である)。それから6年の月日が流れた。謀反の首謀者と思われる将軍・阿選が権力を握り、驍宗の臣下は次々と排除され、女将軍・李斎も罪人として逐われていた。追い詰められた李斎は最後の手段として、泰麒と同じ胎果で登極したばかりの景王を唆し助けを得ようと、慶国への脱出を決意する。和州の乱から1年、慶国は新王のもとで安定を取り戻しつつあった。そんなある午後、王宮の門前に瀕死の李斎が現れ、景王に奏上したいことがあると申し出る。拒絶しようとする閽人(門番)の対応に業を煮やした李斎は強行突破を試み、たまたま出会った陽子の側近・虎嘯に助けられ、景王に泰国の救済を願うことを伝えて意識を失う。李斎は載から脱出する際に妖魔に襲われ、武将の命である右腕を失っていた。李斎は昏睡状態から回復すると、面会に来た陽子に改めて助けを懇願する。陽子は心動かされ、雁国の王と麒麟に協力を仰ぐが、延王はその国の王の依頼がなければ軍が他国に入ることはできないという「覿面の罪」(破ると王は死ぬ)を告げ、決してこの罪を犯さないよう忠告する。陽子は李斎に、泰の民が自ら阿選を討つことはできないかと聞くが、李斎は気候の厳しい泰の民はすでに生きるだけで精いっぱいであること、阿選を討つために人を集めてもどういう訳か多数の脱落者が出てしまうこと、また仙である阿選は寿命もなく、王も麒麟も生きているが行方が分からないという状況では仙の資格を取り上げる方法もなく、悪逆を止める摂理の一切が働かないことを告げる。陽子はできる限りのことはすると確約し、李斎もそれで充分だと答え、罪深いことを考えて慶に来たことを謝罪する。陽子、景麒、諸官と延王・延麒が討議し、天が許す範囲でできることは泰麒の捜索だとの判断に至ったが、それが可能なのは麒麟だけだった。陽子の発案で、各国の麒麟に協力を呼びかけることになるが、前例のないことだけに女仙の長・碧霞玄君に相談するため、陽子と延麒は蓬山を訪れる。碧霞玄君は麒麟たちが泰麒を探すことは天網に反しないと告げるが、陽子は天網とそれに違反した場合の罰が非常に教条的であることと、天という組織が実在することに驚き、単に不思議な世界と思っていた十二国世界に違和感を覚える。氾王・呉藍滌は捜索に協力するため慶を訪れ、彼が驍宗に贈った玉帯が戴から範に出荷された玉に混ざっていたと告げ、李斎に驍宗の行方の手掛かりを与える。慶・雁・範を含め7国の麒麟で泰麒の捜索が始まる。麒麟たちが現実世界の地球を知らないこと、蓬莱国だけを取っても範囲が広いこと、泰麒の気配があまりにも弱く使令の禍々しい気配に隠されることから捜索は難航したが、ついに泰麒が見つかる。泰麒は反乱で襲われた際に角を失っており、十二国で暮らした記憶を失くしひどく穢れ弱って、麒麟というよりただの人という状態だった。人は虚海を渡ることができないため、陽子たちは王が蓬莱に渡って泰麒を仙に召し上げるという手段を考え、再び碧霞玄君の判断を請うことにするが、李斎は天が実在することに衝撃を受け、無理を言って同行する。かつて自分が昇山した時と比べ、雲海の上の旅があまりに楽なことに驚いた李斎は、王を選ぶためになぜ命をかけて雲海の下・黄海を旅しなければならないのか、麒麟が選ぶ前から天によって王が決まっているのなら、黄海での苦労は、死んだ人々は何だったのかと嘆く。陽子はこの世界は神が治める国なのかもしれないと思い、存在するものは必ず過ちを犯すのだから、人は自らを救うしかないと苦い思いで告げる。碧霞玄君は泰麒を助けず死ぬのを待てというのが上の意向であると告げるが、李斎は必死で食い下がり、天網の条文の隙を付いた、「泰麒を雁の戸籍に入れことで仙にする」という手段を授かる。作戦は決行され、延王が虚海を渡り泰麒を無事に連れ戻すことに成功した。しかし泰麒の身体は、他の麒麟が近寄ることもできないほど穢れていた。普通の人として暮らしていた泰麒は本来麒麟には食べられない肉類を食べていたこと、また汕子と傲濫が泰麒を守ろうとするあまり周囲で殺戮を繰り返したことが原因だった。泰麒の穢れは碧霞玄君の手に負えず、女神・西王母に助けを請うことになった。戴には希望が必要だという李斎の嘆願もあり、泰麒とその使令は清められることとなったが、西王母はそれ以上の助力はしなかった。角が折れた泰麒は麒麟としての能力がなく、使令も清めのために引き離されたことで、幼い頃より更に無力な状態であった。泰麒は慶の王宮で休み、しばらくして眼を覚ます。陽子が泰麒を見舞っていた時に、慶の内宰と閽人が乱入し、陽子を弑逆しようとする。陽子が彼らを遠ざけ少数の者だけで周囲を固めていた上、他国の者に肩入れし王や麒麟を頻繁に出入りさせていたため、それに激昂しての犯行だった。延麒と景麒が駆け付けことなきを得たが、自分たちの存在が少なからず慶国の負担になっていると悟った泰麒は、戴を救うのは戴の民しかいないと李斎に告げ、共に戴国へ戻ることを決意する。見張りに付けていた使令によって二人の決意を知った延麒は、夜明け前にこっそり出立しようとする二人に餞別の旅費と旌券を授け、延王の騎獣も貸し出す。旌券には陽子が裏書していた。陽子は二人を行かせる辛さを受け止め、まず自分からなのだと思う。

引用:Wikipedia
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第1話 ~ 第5話)

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第1話 『「月の影 影の海」 一章』
中嶋陽子は、典型的な優等生タイプの高校生。しかし、クラスではいつも不思議な疎外感にさいなまれ、また家庭にも居場所がないと感じていた。不安な毎日を過ごす陽子の前に、ある日突然金色の髪を持つ「ケイキ」と名のる青年が現れ、「あなたを探していた」と告げる。そして謎の怪物、妖魔が現れ学校に襲いかかる―。
第2話 『「月の影 影の海」 二章』
光の渦を抜けてきた陽子は、新たな妖魔に襲われて、ケイキや浅野、杉本とはぐれてしまう。不安を抱えたまま歩き回る陽子の目に飛び込んできたのは、今までに見たこともない異様な海。ここはいったいどこなのか・・・?ようやくひとつの村を見つけた陽子。助けを求めるが、捕らえられ、牢屋に入れられてしまう。そこにはすでに捕まって閉じ込められた杉本がいた。
第3話 『「月の影 影の海」 三章』
馬車に乗せられた陽子、杉本、浅野の三人は、妖魔の群れに襲われる。が、陽子の身体に取りついたヒンマンの力が発動し、その場を切り抜ける。当てもなく森の中を歩きまわる陽子たちはやがて一軒の家を見つける。その家で食べるものや着るものを探していると、家の主の達姐(たっき)が帰って来た。襲いかかろうとした陽子たちに、優しい声をかける達姐。達姐は三人に仕事を紹介してくれるという。
第4話 『「月の影 影の海」 四章』
達姐に連れられ、達姐の母親が営むという宿屋にやってきた陽子たち。しかし、母親のところに話をしに行ったきり達姐は、なかなか戻ってこない。 実は達姐は陽子たちに仕事を紹介するのではなく、宿に売り飛ばそうとしていたのだ。ひとを信じようとして裏切られた。信じようとしなかった杉本のほうが正しかった、、、。怒りをかくせない陽子は、達姐に剣を向ける。そこへ突然、巨大な妖魔が現れた。
第5話 『「月の影 影の海」 五章』
嘆くだけの陽子にいらだつ杉本は、森の中を一人歩いていた。そこに、金色の髪の女性が現れ、杉本が必要だ、と言う。自分がこの世界で求められている、と信じた杉本は、陽子たちと別行動をとる。残された陽子と浅野。あまりの空腹に耐え切れない浅野を見て、陽子は人から食料を奪おうと決意する。そんな陽子の前に現れたのは、以前会った旅芸人の親子だった。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第6話 ~ 第10話)

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第6話 『「月の影 影の海」 六章』
陽子と互角に渡り合う杉本。そして、陽子は傷つき気を失ってしまう・・・。目を覚ました陽子がいたのは、見知らぬ家だった。そこに現れたのは、言葉をしゃべるねずみ。彼は「楽俊」と名乗り、自分を「半獣」だと告げる。傷ついた陽子の世話をしながら、この世界のことをいろいろ説明してくれる楽俊。そして楽俊は、陽子に「雁」の国に行くように勧める。
第7話 『「月の影 影の海」 七章』
楽俊と共に雁の国を目指して旅立った陽子は、訪れた町で妖魔に襲われた。我先にと逃げる人々、妖魔が来ないように門を閉める役人たちの姿を見た陽子は、人は他人のためには生きられないのだ、と悟る。すべての妖魔を倒した陽子は、傷つき動かなくなった楽俊を見つける。だが兵士に声をかけられ自分の存在が知られることをおそれた陽子は、楽俊を置いて立ち去ることしか出来なかった、、、。
第8話 『「月の影 影の海」 八章』
荒廃した村で暮らす杉本は、塙王に翠篁宮へと呼び出される。陽子がまだ生きていることを知り、再び陽子を殺める機会を望む杉本。そして、賓満に命を吹き込まれ苦痛に耐え凌いだ杉本の顔は、全く別人に変化していた。一方、陽子は港町で微真たちの興行を手伝っていた。ある夜、一座と一緒に雁国まで行かないかと持ちかけられる。だが自分の正体がばれ、皆に迷惑がかかると考えた陽子は、、、
第9話 『「月の影 影の海」 九章』
巧国から出港した船で雁へとやってきた陽子。そこで自分の名を呼ぶ懐かしい声が聞こえてくる。振り返った陽子の目に映ったのは、楽俊の姿だった。先回りして雁に来た楽俊は、今後のことを考えて、陽子のために方々に連絡を取ってくれていたのだ。陽子は楽俊の優しさを、初めて素直に受け入れることが出来た。一方、巧とは全く異なる雁の町並みに驚く杉本は、街の人達に案内された役所で、以前自分の前に現れた六太と再会するのだった。
第10話 『「月の影 影の海」 十章』
延王を尋ね訪れた雁国の街で、再び妖魔に襲われ苦戦する陽子。そこへ突然男が現れ助けにはいる。その桁違いの腕力や見事な剣さばきに、次々と倒されていく妖魔たち。男は小松尚隆と名乗り、自らを延王と呼んだ。尚隆の泊っている宿屋へと連れられた陽子と楽俊は、水禺刀が慶国秘蔵の宝重であり扱う事ができるのは慶国の王でしかありえない事を聞かされる。自分の身に起こった事態に戸惑う陽子を、尚隆は自らが治める王宮・玄英宮へ来るように勧めるのだった。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第11話 ~ 第15話)

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第11話 『「月の影 影の海」 十一章』
戦乱に明けくれる中世の京都に、蝕によりこの地へと流れ着いていた幼き六太の姿があった。家族を養っていくことが出来なくなった両親の手によって、山の中に捨てられた六太。やがて空腹と疲労から意識を失いかけた時、一匹の獣が近づいてくる――。獣は、触によって流された雁国の麒麟である六太を探しにきた女怪だった。そして、自分のいるべき場所へと戻ってきた六太は、麒麟としての宿命を知らされる。
第12話 『「月の影 影の海」 十二章』
雁国の王と麒麟との出会い、そして前景王が商人の娘だった事を聞いた陽子は、景麒が何故自分も含め普通の人を王として選んだのか考えていた。すると水禺刀が光り始め、そこに景麒と見知らぬ女性の姿を映し出す――。一方、壁落人のところに身を寄せる杉本は、「言葉は通じなくとも、心は通じる」という壁の過去の話を聞き、それが自分自身に当てはまる事を痛いほど感じる。そして、子供たちと遊ぶなかで、杉本の顔には自然な笑みがこぼれてはじめていた。しかし・・・。
第13話 『「月の影 影の海」 終章』
新たな王が誕生する慶国に劣り、愚王だと呼ばれる事を怖れ陽子を殺そうとした。その真意を暴かれた塙王の前に、失道の病に陥った塙麟が姿を現し再び巧国の為に善き治世を行って貰いたいと願う。陽子を殺すよう命じる塙王と、悲痛な表情を浮かべる塙麟。たまらず割って入る陽子に、塙王は剣を突き出す。しかし塙王の剣が貫いたのは、慈愛の瞳をした塙麟だった――
第14話 『「月の影 影の海」 転章』
先代の景王の妹、舒栄を偽王として立て、慶国が自国よりも豊かにならないように企てた塙王。しかし巧国の麒麟である塙麟の「死」により、それが現実になる事はなかった。一方、理由を聞く暇も与えられず景麒によって十二国の世界へ連れてこられた陽子はついに自分自身で慶国の新たな王となることを選んだ。そして、その陽子の身をそして心を救ってくれた無二の親友楽俊は、雁国で大学に入る為の勉強に励んでいた。
第15話 『「風の海 迷宮の岸」 一章』
慶国の麒麟、景麒によって王としての選定を受けた陽子は正式に王位を授かる為、天が存在するという世界の中央にある五山の一つ、蓬山を訪れていた。天から王位を授かるまでの間王と麒麟が滞在する宮へと向かう。その途中、景麒は未だ消息が分からない戴国の麒麟、泰麒のことを聞くため、蓬山に住む女仙の一人・蓉可と再会する。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第16話 ~ 第20話)

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第16話 『「風の海 迷宮の岸」 二章』
陽子は、自分と同じく胎果として日本で育った幼い戴国の麒麟・泰麒の話を、景麒と蓬山に住む女仙の蓉可から聞いていた。泰麒は触によって日本に流され十年の時を経て蓬山へと帰還した。そして、日本では自分の存在自体がまわりに不快な思いを与えてしまっているとしか思えなかった泰麒は、自分が家族と一緒にいてはいけなかったのだと理解し、故郷への別れを受け入れたのだった。
第17話 『「風の海 迷宮の岸」 三章』
突如蓬廬宮の外へと引きずり落とされてしまった泰麒。何が起こったのか分からないなかで、手首に鎖が巻きつけられ、そこから赤い血が流れ出しているのが見えた。泰麒を捕らえた醐孫と汕子は激しい闘争を繰り広げる。そこへ禎衛ら女仙達が駆けつけてきた。泰麒を捕らえ自分こそが泰王であると称する醐孫だが、禎衛の激しい恫喝に圧倒されその場を逃げ出す。が、その目前には犬狼真君の姿があった―――
第18話 『「風の海 迷宮の岸」 四章』
十年も日本で育った泰麒が、転変や使令を持つ方法を知るはずもない。そこで助力を頂ければと、碧霞玄君玉葉が景麒を呼んだのだった。すっかり景麒になついた泰麒だったのが、結局転変も使令を持つことも出来ず、別れのときが来てしまう。しかし、泰麒に景麒との別れを悲しんでいる暇は無かった。この蓬山に戴国の王となるべく麒麟の選定を受けるため、黄海を渡ってきた戴国の民が集まっていたのだ。
第19話 『「風の海 迷宮の岸」 五章』
昇山者たちの中に戴国の王となる人物を見いだせなかった泰麒は、毎日のように李斎と驍宗に会いに出かけた。ある日、泰麒は驍宗達のスウグ狩りについていくことになったのだが、泰麒の身を必要以上に案じる女仙たちの発言に、驍宗は侮られたと解してしまう。泰麒はそれが、使令も持たず、さらに転変さえも出来ない自分のせいだとわかっていた。そしてその事実を驍宗と李斎、二人に告げるのだった。
第20話 『「風の海 迷宮の岸」 終章』
泰麒は戴国の王として驍宗を選んだ。だが嬉しいはずの泰麒からは明るさが失われていた。――天啓がなかったのに、驍宗を王に選んでしまった――天が泰王を任じる儀式のとき、天の裁きが驍宗を滅ぼす、そう信じていたのだ。天勅を戴き、泰麒と驍宗は戴国の王宮・白圭宮へとやってきた。天の裁きなど無かった、さらに重く積み重なる罪の意識。そんな泰麒のもとを、景麒が訪れる。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第21話 ~ 第25話)

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第21話 『「風の海 迷宮の岸」 転章』
雁国の麒麟・六太は、十二の国の内情を気にかけていた。本来、十二の国には十二の王と麒麟が存在する。だが今、巧国と芳国には王がいない。王がいない国の土地は荒れ妖魔が出没し民は貧困にあえぐことになる。そして、最も荒れているのは戴。北東の端に位置するこの国は長い間、王と麒麟の行方がわからなくなっているのだ。六太は幼かった戴国の麒麟・泰麒の事を考えていた。
第22話 『「書簡」』
雁国首都、関弓山の麓にある大学に、楽俊の姿があった。陽子が景王として登極した頃、延王の配慮で大学への受験を許され楽俊は、精一杯勉学に取り組み、合格したのだった。ある日、寮にある楽俊の部屋に人の声を運ぶ鸞鳥が舞い降りてきた。鸞鳥は凛とした女性の声で語り始めた。声の主は慶国首都、堯天山の頂上にある金波宮の玉座に座った新王・陽子だった――
第23話 『「風の万里 黎明の空」 一章』
明治の頃の日本。とある貧しい農家に生まれた大木鈴は、家族を救うため年季奉公に出された。だが奉公先へ向かう道中に、触によって十二国の世界へ渡ってしまう。一方、芳国の華やかな王宮暮らしを送っていた祥瓊。だが、父である峯王の苛烈な法律と裁きが人口を激減させ、芳国の麒麟・峯麟は失道の病に倒れる。そしてついに―――時がたち、彼女らと同じ年頃で景王となった陽子は、即位の儀式の日を迎える。
第24話 『「風の万里 黎明の空」 二章』
才国琶山の翠微洞へ戻った梨耀は慶国に新しく即位した女王のことを話す。同じ蓬莱の生まれのなのにと鈴を罵しる梨耀。それに耐える鈴の中に一つの感情が湧いて出る。一方祥瓊は、芳国恵州にある里家と呼ばれる場所で両親を亡くした子供達と働きながら生活を送る中、苛烈なまでの虐げを受けていた。そして陽子は、全く国の事情がわからず判断に迷うことばかりで、元気をなくしていた。
第25話 『「風の万里 黎明の空」 三章』
蓬莱出身の景王ならきっと自分を救ってくれると勝手に思い描く鈴。ある日、鈴はその想像に怠け掃除の最中に壺を割ってしまう。梨耀は酷く怒り、鈴に厳しい要求を突きつける。祥瓊は、自分が失ったものをすべて手に入れたであろう景王への憎しみを募らせていた。そんな折、祥瓊が公主であった事が里家に住む少女にばれてしまう。一方、少しずつ国の内情を理解し始めた陽子は、官たちの間に勢力争いがあることに気づく。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第26話 ~ 第30話)

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第26話 『「風の万里 黎明の空」 四章』
梨耀の大切な壺を割った鈴は、罰として琶山の断崖にしか生えていない甘蕈をとりに行ったが、最中、崖下へと落ちてしまう。鈴を助けたのは監視役のはずの梨耀の騎獣・赤虎であった。一方、祥瓊の正体を知った里の人々は恨みを込めて、祥瓊の処刑を行おうとした。その時――。そして慶国では、王の世話を預かる三公と天官長が弑逆を企てていたと発覚する。そのことに動揺を隠せない陽子は、自分が日本にいた時と何一つ変わっていないことに気づく。
第27話 『「風の万里 黎明の空」 五章』
里家の人達に殺されかけた祥瓊は、月渓の命によって恭国へ身柄を預けられた。恭国を治める王は、見た目は少女の姿をした女王だった。里家での生活を二度としたくない祥瓊は、供王の奚(はしため)として働く事を選ぶ。しかし、自分が一切なくしたものを手に入れた景王、そして自分をいたずらに苦しめようとする供王に対し、ただ憎しみの想いを募らせていく。同じ頃、梨耀から逃げ出し采王を訪ねて王宮へついた鈴は、楽しい時間を過ごしていた。
第28話 『「風の万里 黎明の空」 六章』
慶行きの船を待ち奏国に留まっていた鈴は「触」によって流された時に出会った朱旌にいた少女――今は一座の座長、と再会。一座が、今海客を一人連れている事を聞き会ってみる事にする。一方、悪いのは父から玉座を簒奪した月渓なのに、何の処罰も与えられないでいる。そう考えていた祥瓊は、ある事を思いつく。そして自国の事が何も分からない陽子は、まず民と同じ目線に立つ事を決意する。
第29話 『「風の万里 黎明の空」 七章』
慶国の固継という里で生活を送り始めた陽子は、閭胥(ちょうろう)である遠甫から教えをこうていた。自分ができることは?その限界はどこなのか?陽子は少しずつ学んでいった。慶行きの船に乗ることができた鈴だが船で知り合った少年・清秀は冷たい態度をとり続ける。海客で言葉も通じず、帰る場所も無い。だから自分が一番、誰よりも辛い、鈴はそう思っていたのだ。一方、恭国の御庫より宝飾品を盗み出した祥瓊は柳国へと来ていた。
第30話 『「風の万里 黎明の空」 八章』
柳国で身柄を捕らえられた祥瓊だが、賄賂を要求してくる県正とやりとりをする事で何の処罰もなく出てくることが出来た。そんな祥瓊を宿屋で相部屋になった楽俊が呼び止めた、、、。慶国へ着いた鈴達。だが、清秀の容態は日増しに悪くなっていく。そして陽子は、遠甫を尋ねてきた奇妙な男の使いをした労という家を訪ねる。そこで労と話す別の男のあとをつけた陽子は、とある街の宿屋たどり着く。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第31話 ~ 第35話)

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第31話 『「風の万里 黎明の空」転章』
慶国の戸籍を得るために一旦戴国へ渡ろうとした祥瓊は、柳国で出会った楽俊と共に柳国と雁国との国境の街へとやってきていた。楽俊と出会い共に旅をすることによって、祥瓊は玉座に王がいないというのがどれだけ国に対して影響を与えるのかを理解する。そして、公主として何も知らなかった自分、知ろうとしなかった自分の責任について考えはじめる。そんな祥瓊に、楽俊は景王陽子との出会い、景王になるまでの経緯を話し始める―――。
第32話 『「風の万里 黎明の空」九章』
清秀の死を受け入れる事の出来ない鈴。周りで見ていたはずの人々は見てみぬふりをし、何事も無かったかのように振舞う。そんな鈴にある人物が救いの手を差し伸べる。一方陽子は、蘭玉から止水の郷長である昇紘の行いを聞いていた。雁国と慶国との国境へやってきた祥瓊と楽俊。お礼を言う間もなく去って行く楽俊に、祥瓊は自然と頭を下げた。これは祥瓊にとって心から「ありがとう」と思って行った初めての礼だった。
第33話 『「風の万里 黎明の空」十章』
景王が郷長昇紘の悪事を許しかばっているという噂を聞き、王宮を訪ねる鈴。しかし王の不在を聞かされ、また昇紘の悪事を知らない素振りの官吏を見て、噂が真実だと確信する。一方陽子は、和州の状況を調べるために景麒を連れて和州の州都である明郭へと旅立つ。同じ頃、和州・止水を目指していた祥瓊も首都堯天に次いで栄えている街だと聞いていた明郭を訪れる。しかし街並みはさびれ難民も多く、明郭は異様な雰囲気に包まれていた・・・。
第34話 『「風の万里 黎明の空」十一章』
明郭で兵士に追われ逃げ場を失った祥瓊は、桓魋という一人の男に助けられた。屋敷に案内された祥瓊は桓魋から和州に住む「二匹のケダモノ」と呼ぶ人物の事を聞かされる。虎嘯たちの仲間となった鈴は、昇紘をかばう和州の州侯、呀峰もまた敵であると聞く。そんな折、虎嘯の宿へ陽子が訪ねてくる。そこで鈴と再会した陽子。景王が郷長昇紘をかばい和州候を保護し、逆に民に慕われていた麦州侯をやめさせた、そんな鈴の言葉に陽子は衝撃を受ける。
第35話 『「風の万里 黎明の空」十二章』
陽子が瑛州から和州へと旅していた間に、何者かによって里家が襲われ、蘭玉が命を落とす。遠甫の行方は分からず、ひとまず瀕死の桂桂を金波宮へと運ぶ。陽子は里家を襲った人物の手掛かりを掴むため、以前遠甫を訪ねて来た、怪しい男の仲介役だった労の家に向かう――。一方桓魋達の仲間となった祥瓊は、乱を起こす軍資金を得るため冬器の荷をある場所まで運ぶよう頼まれる。また、鈴も虎嘯から冬器を購入して来て欲しいと運び役を頼まれていた。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第36話 ~ 第40話)

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第36話 『「風の万里 黎明の空」十三章』
和州止水郷・郷長酷吏である昇紘を倒すために集まった虎嘯たち一党に加わった陽子。それを機に、拓峰で乱が始まった。作戦の指揮を担うのは夕暉。昇紘の別宅や蔵を襲った跡には、「殊恩」という文字を残した。それは「昇紘を誅する」という意味だった。一方、拓峰で起こった乱の知らせが祥瓊のいる明郭の街にも届いていた。桓魋は、虎嘯たちの一見無意味な襲撃が実は巧みな作戦であり、それと同時に見落としている事があると言う。
第37話 『「風の万里 黎明の空」十四章』
郷城への突入に成功した陽子と虎嘯は昇紘を捜すため二手に分かれる。そして陽子は驃騎と班渠から昇紘の居場所を聞き、ついに昇紘を見つけ出した。陽子の正体に気づいた昇紘は、天意の存在を確信し、剣を投げ出し陽子に「殺せ」と言い放つ。一方、鈴は浅野と再会する。鈴から状況を聞いた浅野は自分にも何か出来る事はないかと考え、以前追いはぎから救ってくれた人たちに助けを求めるため、一人明郭を目指すのだが・・・。
第38話 『「風の万里 黎明の空」十五章』
陽子達は桓魋の部隊が加わった事で州師にも勝る勢力を得た。それでも拓峰の街の人たちが蜂起する気配はなく、静まり返ったままであった。鈴は、我慢することで自分の不幸を慰めている街の人たちの気持ちと、梨耀に仕えていた時の自分の気持ちが似ていると感じていた。祥瓊もまた同じ気持ちで、二人はこの乱によって二度と呀峰や昇紘のような人物を生み出さないで欲しいという願いが景王に届けばいい、と陽子に話す。
第39話 『「風の万里 黎明の空」終章』
蜂起の起きた拓峰の街へ王直属の軍隊である禁軍が陽子達の敵として現れる。だがそれによって陽子は、王の了解を得ず勝手に禁軍を動かした人物がいる事を知り、呀峰と昇紘の後ろ盾として裏で取りまとめていた元冢宰・靖共の存在に気付く。靖共にこれ以上勝手はさせないと決意する陽子のもとに、金色の鬣を持つ一頭の獣が舞い降りる。その光景を呆然と見つめる誰しもが、それがこの慶国に唯一無二の存在、「麒麟」だと分かる。
第40話 『「乗月」』
芳国で、恵州候・月渓が先代の峯王・冽王を討って4年の年月が流れた。慶国の新しい禁軍将軍・桓魋は、空座となった玉座を月渓が仮王として治めていると聞き、景王・陽子からの親書を持って芳国を訪れた。しかし月渓は、朝廷が多少なりとも鎮まった今、恵州に戻る決意をしていた。冽王を討つという大罪を犯した自分が、王宮に留まり仮だとしても王として国を治めてはいけないと考えていたのだ。
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『十二国記(第1期)』の無料作品情報(第41話 ~ 第45話)

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第41話 『「東の海神 西の滄海」一章』
尚隆が雁国の王、延王として登極し二十年。一度滅んだともいえる程のすさまじい荒廃が見られた雁国だったが、大地には緑が増え何とか復興に向かいつつあった・・・。その頃雁国にある州の一つ、元州が謀反を起こそうとしているという噂がたちはじめていた。内乱になるのかもしれない、もともと慈悲深い生きものである麒麟の六太は心を痛めていた。戦は大人だけでなく、子供たちまで不幸にする―――。ふいに六太は、昔元州で出会った妖魔に育てられた少年、更夜のことを思い出す。
第42話 『「東の海神 西の滄海」二章』
更夜の手により元州に連れ去られた六太は、角を封じられ、元州牧伯・驪媚と共に牢に囚われた。それはすべて当時元州を束ねていた斡由の差し金だった。斡由は、麒麟が選んだ王が玉座につくのは間違いだといい、王の全権を官に譲れ、そう六太に主張した。このままでは尚隆と斡由の戦いは避けられないと六太は感じ、元州夏官の射士となっていた更夜に斡由を止めてくれと頼む。しかし更夜にとって斡由は、ひとりぼっちで居場所のなかった自分に、居場所を与えてくれた恩人だった。
第43話 『「東の海神 西の滄海」三章』
尚隆が王になる前の荒廃する雁国で、斡由は元州の民のためにと父である州候・元魁から位を奪い、そして民を守った。元州だけが豊かだった―――。しかし、延王・尚隆がたち他州が潤い、元州との差はなくなっていった。元州をもっと潤わせるため、自治を取り戻そうと六太を捕虜とした斡由は、王位を簒奪する逆賊とうつった。それは、関弓を出て元州に着いた志願兵の軍が二万を超えていたことより明らかだった。一方六太は、看病をしていた女官・銘心から地下の道を使い逃げるようにと言われる。
第44話 『「東の海神 西の滄海」終章』
女官の助けにより抜け出した六太は、抜け道である地下道で迷っていた。そこへ元州大僕らが六太を探しに来た。その部下の声に、六太は目を見開いた―――。一方、漉水をはさみ頑朴対岸にとどまる王師と兵卒らは、土嚢を積みあげ堤を築いた。上流で降り出した雨に漉水の水かさは増し始めている。堤のおかげで川の氾濫の心配はない、そう民達は安堵していた。しかし、漉水上流・新易にある北囲の廬に、斡由の命により州師が乗る騎馬二百騎があらわれ、突如築き上げた堤を切り始める。
第45話 『「東の海神 西の滄海」転章 <終>』
陽子は、延王・尚隆が話してくれた「もう一人の俺」斡由との過去、その話の意味をもう一度振り返っていた、、、。六太の使令・悧角によって倒された斡由。一方更夜は、「ろくた」を止めた。そして瀕死の斡由にとどめをさしたのは、尚隆だった――尚隆は更夜に「ろくた」と更夜が暮らせる場所、妖魔が追われることのない国をつくると約束する。更夜は、雁がそんな国になるまで黄海で待つといって去っていった。それから数百年、更夜はいまだ尚隆と六太の前には現れていない。
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